国内アパレル市場に関する調査結果 2013【矢野経済研究所】

~2012年のアパレル総小売市場は百貨店ブランドが牽引、前年比プラスで推移~

国内アパレル市場に関する調査結果 2013【矢野経済研究所】

【調査結果サマリー】
‹ 2012 年の国内アパレル総小売市場規模は前年比 101.3%の 9 兆 1,645 億円、
2011 年に引き続き前年比プラスで推移
2012 年の国内アパレル総小売市場規模は前年比 101.3%の 9 兆 1,645 億円であった。品目別では、
婦人服・洋品市場が前年比 101.1%の 5 兆 7,500 億円、紳士服・洋品市場が同 102.0%の 2 兆 5,185 億
円、ベビー・子供服・洋品市場が同100.1%の8,960億円であった。いずれの品目においても前年を上回
り、堅調に推移した。

‹ ミセス向けブランドやキャリア女性向けブランドなど百貨店ブランドが好調
2012 年は大手アパレル事業者における百貨店ブランド(百貨店を中心に展開している大手アパレルメ
ーカーの主要ブランド)が好調で、特に婦人服のミセス向けブランドやキャリア女性向けブランドにこうした
傾向がみられた。こうした婦人服の好調さが百貨店チャネルを牽引し、ここのところ低迷していた百貨店
チャネルにも底打ち感がみられた。

‹ ターゲット層を絞り込んだ特化型ブランドなど、今後はブランド戦略が重要に
ファストファッションブームが一段落する一方、品質重視の消費者層が主流になってきた。高品質の商
品や機能性商品、また細部にこだわりのある商品などを提供するブランドが好調である。今後の成長のた
めにはターゲット層を絞り込み、同層のニーズを確実に取り込むブランド戦略が重要である。